私が初めて現場に参画した際に知らずに戸惑ってしまったことがあります。
それは、バッチ処理です。
バッチ処理とは、コンピュータ上で自動的に実行される一連のプログラムや処理のことです。これらの処理は通常、ユーザーの対話的な操作なしに、定期的にあるいは一度だけ実行されます。ざっくりいうと「手間をシステムで解決する」イメージですね。
現場規模のシステムになるとデータが大量になるため、都度人の手でそれらのデータを処理しているととんでもない時間がかかってしまいます。その状態を解決してくれます。
現場参画時に「これはバッチファイルで・・・」と言われたときにはバッチってなんだ?という状態でした。
ここでは、バッチ処理の基本的な概念と例を解説します。
- バッチ処理の用途:
- バッチ処理の特徴:
- バッチ処理の実装方法:
- バッチ処理の例:
・ファイルのバックアップ
・データベースのメンテナンス
・レポートの生成
・データのインポートやエクスポート
・システムの監視とアラート
・ユーザーの操作なしで実行される
・スケジュールされたタイミングで実行される
・大量のデータや複雑な処理を扱うことができる
・通常は自動化され、定型的な処理を行う
・スクリプト言語を使用:
バッチ処理は、スクリプト言語(Python、Bash、PowerShellなど)を使用して記述されることがよくあります。これにより、ファイル操作、データベースへのアクセス、API呼び出し等の一連の処理を自動化することができます。
・専用のバッチ処理ツール:
特定のバッチ処理タスクに特化したツールやフレームワーク(例: Apache Airflow、Celery)を使用することもあります。これらのツールは、タスクのスケジューリング、依存関係の管理、分散処理などの機能を提供します。
・サーバーのスケジューラを使用:
サーバーのスケジューラ(cronジョブやWindowsタスクスケジューラ)を使用して、定期的にバッチ処理を実行することもできます。これにより、特定の日時や間隔でバッチ処理を実行することができます。
ログのローテーション:
ログファイルのサイズが一定の閾値を超えた場合に、古いログファイルを削除するスクリプトを定期的に実行する。
データベースのバックアップ:
データベースのバックアップを自動的に作成し、定期的に古いバックアップを削除するスクリプトを実行する。
レポートの生成:
データベースから必要な情報を抽出し、定期的にレポートを生成して特定のメールアドレスに送信するスクリプトを作成する。
バッチ処理は、システムの自動化や効率化に非常に役立つものです。初めてバッチ処理を実装する際には、タスクの要件を明確にし、スクリプトをテストしてから実際の運用に移ることが重要です。
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