Vue.jsにおけるフィルターは、データの表示や加工を行うための便利な機能です。フィルターを使用することで、テキストやデータを指定した方法でフォーマットすることができます。例えば、テキストを大文字に変換したり、日付を特定のフォーマットに整形したりすることができます。
- フィルターの定義:
Vue.jsでは、グローバルフィルターとローカルフィルターの2つのタイプのフィルターを定義することができます。
- グローバルフィルター: アプリケーション全体で利用可能なフィルターです。一度定義されると、どのコンポーネントでも使用できます。
- ローカルフィルター: 特定のコンポーネント内でのみ使用可能なフィルターです。コンポーネントの
filters
オプション内で定義されます。
- フィルターの使用方法:
フィルターは、v-bind
や {{ }}
の内部でパイプ記号 |
を使用して指定します。パイプの後には、使用したいフィルターの名前が続きます。フィルターには、パイプの前のデータが渡されます。
<div id="app">
<!-- テキストを大文字に変換するフィルターの例 -->
<p>{{ message | capitalize }}</p>
<!-- 数値を通貨のフォーマットに変換するフィルターの例 -->
<p>{{ price | currency('JPY') }}</p>
</div>
<script>
new Vue({
el: '#app',
data: {
message: 'hello world',
price: 1000
},
filters: {
capitalize: function(value) {
if (!value) return '';
value = value.toString();
return value.charAt(0).toUpperCase() + value.slice(1);
},
currency: function(value, currency) {
return value.toLocaleString('ja-JP', { style: 'currency', currency: currency });
}
}
});
</script>
上記の例では、capitalize
フィルターを使用して message
のテキストを大文字に変換し、currency
フィルターを使用して price
を通貨のフォーマットに変換しています。
Vue.jsのフィルターを使うことで、テキストやデータの表示を容易にフォーマットすることができます。これにより、データの加工や表示方法を柔軟に制御し、ユーザーにとってより良いユーザーエクスペリエンスを提供することができます。
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