Vue.jsにおけるel
は、Vueインスタンスがマウントされる要素を指定するオプションです。el
は”element”の略であり、通常はHTML要素のセレクタを指定します。
具体的には、el
オプションは、Vue.jsがDOMに対してどの要素にアタッチされるかを指定します。指定された要素内にVueインスタンスがマウントされ、その要素内でVueが管理する全てのデータとロジックが有効になります。
例えば、次のようなVueインスタンスを考えてみましょう
new Vue({
el: '#app',
data: {
message: 'Hello, Vue.js!'
}
});
上記のコードでは、el
オプションに#app
が指定されています。これは、HTML内のid
がapp
である要素を指します。この要素内でVue.jsの機能が有効になり、data
オプションで定義されたデータやその他のVue.js機能を使用できるようになります。
HTML側でのマークアップは次のようになります:
<div id="app">
{{ message }}
</div>
この場合、#app
というIDを持つ<div>
要素内でVue.jsの機能が有効になり、{{ message }}
はVue.jsのデータバインディングによってVueインスタンスのmessage
データに紐づけられます。
要素を指定する方法として、el
にはセレクタ以外にDOM要素自体を直接渡すこともできます。例えば、document.getElementById('app')
などのDOMノードを指定することも可能ですが、一般的にはセレクタの使用が推奨されます。
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