Vue.jsのライフサイクルフックは、Vueコンポーネントが作成、更新、破棄される過程で発生する一連のイベントです。これらのフックを使用することで、コンポーネントのライフサイクルの特定の時点でカスタムロジックを実行することができます。Vue 3.xにおける主なライフサイクルフックを以下に示します。
beforeCreate:
- このフックは、インスタンスが初期化された直後に実行されます。この段階では、データやイベントのセットアップが行われる前なので、データやイベントにアクセスはできません。
created:
- このフックは、インスタンスが作成された後、リアクティブデータとイベントリスナーが設定された後に実行されます。ただし、この時点ではまだDOMにマウントされていませんので、DOMを操作することはできませんが、サーバーからのデータフェッチなどを行うことができます。
beforeMount:
- このフックは、インスタンスがDOMにマウントされる前に実行されます。この時点で、テンプレートとレンダリング関数がコンパイルされた後です。
mounted:
- このフックは、インスタンスがDOMにマウントされた後に実行されます。ここでDOMを操作したり、コンポーネントが画面に表示された後に実行したい後処理を行います。
beforeUpdate:
- このフックは、リアクティブなデータが変更され、画面の再描画が行われる前に実行されます。既存のDOMが再描画される前に特定のロジックを実行するのに適しています。
updated:
- このフックは、データの変更によってDOMが更新された後に実行されます。データ変更後のDOMの状態を利用して必要な操作を行いますが、この段階でデータを変更すると無限ループに陥る可能性があるため注意が必要です。
beforeUnmount:
- このフックは、インスタンスが破棄される前に実行されます。主にイベントリスナーやタイマーの解除など、クリーンアップ作業を行います。
unmounted:
- このフックは、インスタンスが破棄された後に実行されます。完全にコンポーネントがDOMから削除された後の後処理をここで行います。
これらのライフサイクルフックを理解し、適切に使い分けることで、Vue.jsでのアプリケーション開発がより柔軟かつ効率的に行えます。
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