JSON(JavaScript Object Notation)は、データを表現するための軽量なデータ交換フォーマットです。JavaScriptでのオブジェクトの表現形式に由来しており、人間が読み書きしやすく、様々なプログラミング言語間でデータを交換するための標準的な形式として広く使用されています。
JSONの特徴は以下の通りです:
人間が読み書きしやすい形式: JSONはテキストベースの形式であり、キーと値のペアからなるオブジェクトや配列を使ってデータを表現します。そのため、データを直感的に理解しやすく、手動で作成・編集することが容易です。
構造化されたデータ: JSONは階層構造を持つことができ、オブジェクト内に他のオブジェクトや配列をネストすることができます。このため、複雑なデータ構造を表現することができます。
プログラミング言語に依存しない: JSONはプログラミング言語に依存しない形式であり、JavaScript以外の多くの言語でサポートされています。そのため、異なるプログラミング言語間でデータを共有する際に非常に便利です。
軽量なフォーマット: JSONはテキストベースのフォーマットであり、XMLなどの他のデータ交換フォーマットと比較して、より軽量で効率的にデータを扱うことができます。
ウェブ開発での普及: JSONは特にウェブ開発の現場で広く使用されており、Web APIのレスポンスやデータの送受信などに利用されています。特に、JavaScriptとの相性が良いため、Webアプリケーションの開発において主要なデータ形式として使用されています。
JSONの基本構文は以下の通りです:
オブジェクトは {}(中括弧)で囲み、キーと値のペアを含みます。
配列は [](角括弧)で囲み、複数の値を含みます。
キーと値は :(コロン)で区切り、キーはダブルクォーテーションで囲まれます。
値は文字列、数値、真偽値、オブジェクト、配列、または null(null値)のいずれかです。
複数のキーと値は ,(カンマ)で区切ります。
例えば、以下はJSONの例です:
{ "name": "John", "age": 30, "isStudent": false, "address": { "city": "New York", "zipcode": "10001" }, "hobbies": ["reading", "swimming", "coding"] }
この例では、name、age、isStudent、address、hobbiesというキーがあります。それぞれの値は文字列、数値、真偽値、オブジェクト、配列のいずれかです。JSONはこのように、さまざまな種類のデータを表現するための柔軟な形式として使用されています。
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