Vue Routerとは？

今回はVue Routerについて解説します。Vue Routerについて知っていてインストール方法を知りたいという方は以下のリンクにインストール方法をまとめているのでご覧ください。

Vue Routerは、Vue.jsの公式ルーターライブラリで、シングルページアプリケーション（SPA）のページ遷移を管理するために使用されます。簡単に言うと、Vue RouterはVue.jsを使用して作成されたウェブアプリケーションの異なるページへの移動をスムーズに行うための道具です。

どう機能するのか？

Vue Routerは、ユーザーがアプリケーション内で異なるリンクをクリックしたときに、新しいページに完全に移動することなく、コンテンツを動的に表示することを可能にします。これにより、ページの再読み込みが不要になり、アプリケーションのレスポンスが速くなり、ユーザーエクスペリエンスが向上します。

基本的な構成

Vue Routerを使うには、まずVue Routerをプロジェクトにインストールし、アプリケーションに組み込む必要があります。次に、アプリケーションで訪れることができる「ルート」（つまりページのパスやURL）を定義します。各ルートは特定のコンポーネントにマッピングされ、そのコンポーネントはURLに応じて表示されます。

たとえば、ホームページ、アバウトページ、コンタクトページがあるウェブサイトを考えてみましょう。Vue Routerを使用すると、ユーザーがこれらのページ間をナビゲートするとき、各ページのコンテンツが迅速に表示され、全体としてのページが再ロードされることなく、スムーズに遷移します。

例

import Vue from 'vue';
import VueRouter from 'vue-router';
import Home from './components/Home.vue';
import About from './components/About.vue';

Vue.use(VueRouter);

const routes = [
  { path: '/', component: Home },
  { path: '/about', component: About }
];

const router = new VueRouter({
  routes // `routes: routes`の短縮形
});

new Vue({
  router,
  render: h => h(App)
}).$mount('#app');

この例では、Vue Routerを設定して、ルートパス（'/'）でHomeコンポーネントを表示し、'/about'のパスでAboutコンポーネントを表示するようにしています。ユーザーがこれらのURLにアクセスすると、対応するコンポーネントが表示されます。

Vue Routerの導入により、アプリケーションはよりインタラクティブで、使いやすく、プロフェッショナルなものになります。