v-html
はVue.jsのディレクティブの1つであり、HTMLコンテンツを動的に生成するために使用されます。このディレクティブを使用すると、Vue.jsのデータプロパティや式で定義された文字列が、そのままHTMLとして解釈されて挿入されます。
通常、Vue.jsではMustache構文({{ }}
)を使用してデータをHTMLにバインドしますが、v-html
ディレクティブはHTMLをそのまま挿入するため、動的なHTMLコンテンツを生成する場合に便利です。
ただし、悪意のあるユーザーからの入力など、信頼できないデータを直接v-html
にバインドする場合は、セキュリティリスクが発生する可能性があります。HTMLインジェクション攻撃などの脆弱性を防ぐために、信頼できるソースからのみHTMLをバインドするように注意する必要があります。
以下はv-html
ディレクティブを使用する例です。
html
<div id="app">
<div v-html="htmlContent"></div>
</div>
javascript
var app = new Vue({
el: '#app',
data: {
htmlContent: '<p>This is <strong>dynamic</strong> HTML content.</p>'
}
});
この例では、htmlContent
というデータプロパティに格納されたHTML文字列が、<div>
要素の内部にそのまま挿入されます。結果として、<p>
要素とその内部の<strong>
要素が表示されます。
v-html
ディレクティブはHTMLコンテンツを動的に生成する必要がある場合に使用されますが、セキュリティリスクに対処するために慎重に使用する必要があります。
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